三十二番札所 薬師院

宗派  高野山真言宗
本尊  薬師如来
創建  740年頃
ご詠歌 もろひとの やまひをすくふ みほとけの ちかひはちよに かわらざりけり
応化身 持蓮観音

両手で花が咲いている蓮を一つ持ち、蓮の葉の上に立っているお姿が特徴。私たちは誰もがかつては純粋無垢な心を持っていた赤ちゃんの時があります。その純粋無垢な心が固いツボミから美しい花が咲くように願っている観音様です。

○歴史・由来

当山は天平年間(729~749)、行基菩薩の開基と伝わる。元は神護寺と称し、守護・国司といった役職の菩提寺(先祖を弔う寺)であった。神護寺と聞くと京都の神護寺を思い浮かべるが、関係は現在分かっていない。当寺より北東へ車で5分の総社神社(特定地域内の神社の祭神を集めて祀った神社)と、隣の總倉神社の2社の別当寺(神社を管理するために置かれた寺)であり本尊、薬師如来・地蔵菩薩の2仏は本地仏(神々が私たちを救済しようと如来や菩薩といった姿であらわれた仏)であった。後に神護寺を總倉寺と改め、又、本尊の尊号により薬師院と称した。

○住職より一言 

薬師院の南を流れる綾川に沿って東に行くと雲井御所があります。雲井御所とは、平安時代に保元の乱に破れ讃岐に配流となった崇徳天皇が、仮の御所として過ごされた場所です。立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

○アクセス

〒 762-0012
香川県坂出市林田町 1836
電話  0877-47-0387
大型バス   進入 不可
マイクロバス 進入 不可