二十五番札所 日照山西福寺


宗派  高野山真言宗
本尊  阿弥陀如来
創建  不詳
ご詠歌  ありがたや 一度は参れ 西福寺 年に三度の 栗もなるらん
応化身 蛤蜊観音

蛤蜊(はまぐり)の上に座り、衣の中に手を入れ両手を組んでいるお姿が特徴。唐の文宗皇帝がハマグリを食べようとしたが、蓋が開かないので、香を焚いて祈祷したところ、蓋があいて中から観音様が現れたという。日頃から帰依の心がそうさせたのであろう。

○歴史・由来

当山は、弘法大師空海が四国霊場御開創の時、御留錫(一時的に寺院に滞在すること)の旧跡である。弘法大師の賜と伝わる栗の樹があり、四国三度栗の本元である。「弘法大師が、子どもが栗を持っているのを見て『ひとつくれぬか』と頼んだところ子どもはニコ二コとして、差し出した。空海は『無邪気なり、愛らしき童かな。栗は一度結実するよりは2度、2度よりは3度がよからずや』と問うと子どもたちは大いによろこびて3度の結実を欲すと答う。空海ほほ笑み『然らば今より一年に三度の栗の実を与えん』と云いて去れり。」これが三度栗の由縁である。当山を中心に八丁四方にのみ、年に三度の実を結ぶ栗の木が今に現存する。また花蓮の寺としても知られ7~8月には白や桃色のハスの花が次々開き、訪れる人たちを楽しませている。

○住職より一言 

御詠歌
1.さいふくじ、ちほう、かんおん、ねんずれば、おいを、わすれて、さんどなるくり
2.にこにこと、まるい、こころは、じひのとく、はなの、おにはに、ぼさつのびしょう

○アクセス

〒 799-0721
愛媛県四国中央市土居町上野 954-2
電話 0896-74-6104
大型バス   進入 不可
マイクロバス 進入 可