七番札所 金粟山隆禅寺

宗派  高野山真言宗
本尊  阿弥陀如来
創建  672年
ご詠歌 本来は 胸に実りの 福寿海 無量の罪も 消えうせにけり
応化身 蓮臥観音

清浄な池の中で光り輝く蓮華の上に座り、静かに合掌され右横を向いているお姿が特徴。泥水を世の中にたとえ、そこから芽を出す花を我々にたとえ、私たちの幸せを願う観音様です。

○歴史・由来

天智天皇(625~672)の祈願により 672 年に創建され、当時は東京ドームの 1.5 倍の寺領境内地に 12 のお堂があった。白川上皇(1053~1129)が悪夢を感じ、京都の東寺の名僧であった長範僧正に命じて、廃絶していた当寺を再興させる。後、後鳥羽上皇(1180~1239)の時代、源頼朝公(1147~1199)が天智天皇の名跡を再興しようと尽力したと伝わる。その後、時代を経るに従い寺領、境内ともに縮小する。当時は、前に高原が広がり、後ろには流水をたたえ、老樹に囲まれた名刹であったが、明治18年、火災によりほとんどを焼失。多くの寺宝、記録を失う。現在、檀家の協力により復興し、本尊、阿弥陀如来を中心に地域の信仰の中心となっている。寺宝としては、白鳳期(7世紀後半から8世紀初め)の古瓦、空海筆と伝えられる両界曼荼羅、飛鳥時代(592~710年)の作と伝えられる十一面観世音菩薩像、幕末の三舟をはじめとする書画も多数あり。阿波秩父観音霊場十六番札所でもある。

○住職より一言 

熊本県にある蓮華院誕生寺の古い奥様のお言葉です。「観音様を拝みなさい。観音様は何でも準備しそろえてくれますよ。」この言葉を信じて朝暮拝んでいます。

○アクセス

〒774-0045
徳島県阿南市宝田町久保田 119-12
電話 0884-23-0598
大型バス   進入 可
マイクロバス 進入 可